Q1:太田胃散やパンシロンなどの有名な胃薬は、逆流性食道炎に効かないのですか?
A1:一時的に配合されている制酸剤(重曹や水酸化アルミニウムなど)が胃酸を中和し、数十〜数十分程度はスーッとした清涼感を得られることがあります。しかし、これら総合胃腸薬に含まれる健胃生薬成分は胃の働きを活性化させ、結果として胃酸の分泌量を増やすため、数時間後には逆流が再燃・増悪するリスクがあります。逆流性食道炎の根本治療を目的として継続服用することは推奨されません。
Q2:ガスター10を毎日飲み続けていれば、病院に行かなくても治りますか?
A2:自己判断で毎日飲み続けることは非常に危険です。H2ブロッカーは連用により急速に身体に耐性が形成され、薬効が低下します。市販薬の添付文書でも「2週間を超えて続けて服用しないでください」と厳格に規定されています。症状が治まらない場合は、隠れた食道がんや重度の潰瘍を見逃す恐れがあるため、必ず消化器内視鏡専門医を受診してください。
Q3:胃カメラを受けずに症状だけで薬を出してもらうことは可能ですか?
A3:初診時に問診と自覚症状から逆流性食道炎を強く疑い、まずはネキシウムやタケキャブなどの酸分泌抑制薬を2週間ほど処方して反応を見る「PPIテスト」を行うクリニックは存在します。しかし、症状が改善したとしても、食道粘膜に前がん病変(バレット食道)や悪性腫瘍が存在しないかを確認するためには、最終的に一度は内視鏡検査を受けて確定診断を下すことが医学的に強く推奨されます。