「まさか朝摘みの九州産イチゴが、昼前には東京都内のスーパーに並ぶとは思わなかった」
都内の高級スーパーマーケットで品出しを行っていた店長は、そう語りながら入荷したての鮮魚や果物を棚へ並べる。これを可能にしたのが、日本列島を南北に縦断する5つの主要インフラ軸、通称「五本線」構想の実用化だ。
従来、貨物輸送はトラックの長距離ドライバーに依存し切っていた。だが、2026年の現時点では、主要幹線道路に併設された自動運転専用レーンと、深夜帯の新幹線を活用した高速貨物輸送がシームレスに連携。タイムロスは極限まで削ぎ落とされた。主要都市間のアクセス時間は実質的に大幅短縮され、距離という物理的なハードルは急速に意味を失いつつある。