作者である尾田栄一郎氏が描くキャラクター群には、必ずと言っていいほど実在の海賊や歴史上の伝説、神話のオマージュが隠されている。銀斧という名のモチーフについても、様々な推測が飛び交ってきた。北欧神話やヨーロッパの古伝承に登場する断頭斧や神聖な武器なのか、それとも実在した私掠船の船長に由来するのか。彼の武器選択そのものが、キャラクターの背景を物語る象徴的な記号となっている。
作中に登場する「斧」を扱う人物たち——例えば戦桃丸やスコッパー・ギャバン、さらには巨兵海賊団の戦士たちとの比較も興味深い。もし銀斧がエルバフの巨人と何らかの接点を持っていたとすれば、その巨躯と銀色の斧がもたらす破壊力は計り知れない。緻密に張り巡らされた伏線が回収される瞬間、読者が受ける衝撃は計り知れないものになるだろう。