ダイエッターにとって最大の関心事は「押し麦もち麦どっちが痩せるのか」という一点に尽きます。ネット上では「もち麦一択」という論調が目立ちますが、公的成分データを精査すると、それぞれに異なるアドバンテージがあることが浮き彫りになります。
文部科学省の「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」に基づき、可食部100g(乾物)あたりの主要栄養成分を比較したデータが以下の通りです。
この糖質カロリー比較表から導き出される結論は明確です。血糖値の上昇を抑え、脂肪蓄積ホルモンであるインスリンの分泌を抑制して痩せやすい体内環境を作りたい場合、選ぶべきはもち麦です。豊富な水溶性食物繊維が胃腸内をゲル状になってゆっくり移動するため、糖質の吸収速度を物理的に遅延させます。
一方で、脂質制限(ローファットダイエット)を徹底しているアスリートや、主食のコストを抑えて大量に食物繊維を摂取したい人には、脂質が低く安価な押し麦が極めて合理的な選択肢となります。「どちらが痩せるか」は、自らが重視する栄養アプローチ(糖質代謝コントロール重視かもしくは脂質制限&継続コスト重視か)によって答えが分かれます。