『竹取物語』におけるかぐや姫と帝の結末は、一見すると別離という悲劇に思えます。しかし、二人が交わした3年間の文通、天の羽衣を前に詠まれた辞世の歌、そして富士山の頂へ立ちのぼった不死の薬の煙は、肉体の結合や現世的な結婚をはるかに超越した「永遠の愛の昇華」でした。
どれほど強大な権力を持とうとも、愛する人の尊厳を侵さないこと。相手の宿命を受け入れ、所有することなく心を通わせること。そして、執着を手放すことによって自らの純粋な想いを永遠に残すこと――。帝が富士山に遺した祈りの煙は、千数百年の歳月を経た現代を生きる私たちの心にも、温かく澄んだ愛の灯火として静かに立ち上り続けています。 (出典: かぐや 姫 みかど(Yahoo!ニュース))
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