中津市周辺は、ダイハツ九州をはじめとする自動車製造の巨大集積地だ。しかし、電動化やソフトウェア中心の車両開発への移行は、下請けを担う地場サプライヤーに構造転換を迫っている。金属加工や部品成形を手がける中小企業にとって、それは生き残りをかけた試練にほかならない。
地域経済の屋台骨を守るため、高度技術の移転プログラムと専門家チームによる経営診断がフル回転している。従来の受注型ビジネスから脱却し、自社技術を活用した医療機器分野や精密機器パーツへの参入を果たす企業が次々と誕生。現場の職人技と最新デジタル計測技術の融合が、新たな価値を生み出し始めている。