ルースとプレストの違いとは?プロが明かす崩れない粉選びの真相

ルースとプレストの違いとは?プロが明かす崩れない粉選びの真相

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「ルースはふんわり、プレストはしっかり」という曖昧なイメージだけで選んで失敗するケースが多発しています。仕上がりや耐久性が劇的に変わる背景には、製剤開発における明確な物理的根拠が存在します。ルースパウダー プレストパウダー 違いの核心は、粉体を固めるためのバインダー油分の配合比率と粒子の自由度にあります。

ルース(Loose=バラバラの)パウダーは、球状シリカや多孔質パウダーなどの微細粒子がオイル成分をほとんど含まず、サラサラの状態で容器に充填されています。肌に乗せた瞬間、個々の粒子が独立して光を乱反射(ソフトフォーカス効果)させるため、キメの整ったフォギーなヴェールを形成します。さらに、粒子表面の露出面積が圧倒的に広いため、皮脂を瞬時に抱え込むキャパシティが極めて高いのが特徴です。

対するプレスト(Pressed=加圧圧縮された)パウダーは、板状マイカやタルクなどの粉体に、スクワランやホホバ油などの液状バインダーを加えて油圧プレス機で固型化しています。このバインダー油分と板状粒子の組み合わせが、皮膚の凹凸に対して磁石のように吸い付く高い密着性を発揮します。毛穴や小ジワの溝を物理的にフラットに埋めるため、端正で品格のあるベルベット肌を形成します。つまり、皮脂を強力に吸着拡散させたいのか、油膜と密着力で肌の凹凸を平滑に固定したいのかという「目的の物理的ベクトルの違い」こそが、持ちと仕上がりを左右する決定的な理由です。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。