阿部亮平の経歴を語る上で欠かせないのが、ジャニーズ(現SMILE-UP. / STARTO ENTERTAINMENT)所属タレントとして初となる大学院修了という金字塔です。彼は名門・上智大学理工学部情報理工学科を卒業後、同大学院理工学研究科へと進学し、2018年3月に修士課程を修了しました。
学部全体の偏差値は60.0〜62.5前後と私立理系トップクラスの難易度を誇ります。大学院では「人とコンピュータの共生」「ヒューマンコンピュータインタラクション」に関する先端研究に従事し、学会発表も経験しました。当時の特番インタビューや密着番組で本人が明かした回想録によれば、「ステージの立ち位置が端だった自分には、誇れる武器が何一つなかった。学業で突き抜けるしか道がなかった」という切実な焦燥感が、彼を机へと向かわせた原動力でした。
その執念が結実したもう一つの証拠が、超難関国家資格である気象予報士の取得です。合格率がおよそ4〜5%で推移するこの試験において、阿部亮平は高校2年生から挑戦を開始。多忙なジャニーズJr.活動の合間を縫い、移動中や楽屋でも参考書を開き続けた結果、5回目(大学4年時)の受験で見事合格を果たしました。
芸能関係者が語る当時のエピソードによると、周囲が遊びやレッスンに明け暮れる中、彼は分厚い気象力学の専門書に付箋をびっしりと貼り、文字通り寝る間を惜しんで数式と向き合っていたと証言されています。「知性派」の肩書は、生まれ持った天才性ではなく、冷徹なまでの自己分析と継続的な負荷によって獲得されたものです。