同店を一躍有名にした筆頭メニューが、究極の口溶けを追求したガトー・ショコラだ。一口含んだ瞬間に解けるような滑らかさと、喉の奥に広がるビターな余韻。従来のズッシリとした重厚なイメージを覆すこの一品は、独自の低温焼き上げ製法によって生み出されている。
使用されるカカオ豆は、南米の特定農園からダイレクト・トレードで仕入れた希少なシングルオリジン。カカオ本来の果実味と力強い香りを生かすため、甘さは極限まで抑えられている。焼き上がりの粗熱の取り方一つで食感が劇的に変わるため、パティシエたちはタイマーではなく自らの触感と感性で仕上がりを判断するという。他では決して真似できない奇跡のテクスチャーは、こうして完成する。