心理学・発達心理学の領域では、生後半年から1歳半頃の乳児期における「対象永続性」の発達が関与していると指摘される。目の前から表情が消え(「いないいない」)、次の瞬間に全く異なるダイナミックな表情で現れる(「ばあ」)。このプロセスは、子供にとって一時的な「世界からの途絶」を意味する。
本来ならば「消えたものが再び現れる安心感」を学ぶためのゲームだが、発達の途上にある子供にとっては「目の前の存在が消滅した」という恐怖が先立つケースがある。都市伝説・トラウマ絵本として語られてしまう背景には、こうした人間心理の根本的なメカニズムが潜んでいるのだ。