世界中で圧倒的な支持を集めるチームラボプラネッツ TOKYO DMMやチームラボボーダレスは、境界のない空間体験をコンセプトに掲げている。しかし、その革新的なアート表現自体が、皮肉にも盗撮犯にとって絶好の隠れ蓑となってしまった。
空間全体に広がる鏡の床は、水面や光の反射を美しく映し出す一方で、下方向からの視線を容易にしてしまう弱点を持つ。さらに、没入感を極限まで高めるための暗闇と複雑な迷路状の動線は、監視の目を届きにくくさせるブラインドスポットを生み出した。最先端のデジタルアート業界が直面したこの課題は、空間デザインの美しさと来館者の安全確保という二律背反の難題を鮮明に浮き彫りにしている。