2000年代半ばは、日本のサブカルチャーとネット空間の距離感が激変した時期でもある。書籍化や映画化を果たした『電車男』の世界的ヒットにより、アキバ系オタク文化や掲示板のノリが一般社会へと急速に浸透していった。
それまで日陰の存在だったオタク的嗜好や中二病的発想が、過渡期の若者文化として認識されるようになった。その中で「初カキコ ども」に漂う独特の自意識過剰さは、単なる痛い書き込みとして切り捨てられるのではなく、誰もが心の中に抱える「若気の至り」を象徴するポップアイコンへと変化していったのである。