2013年にフジテレビ系木曜劇場枠で放送された『ラスト・シンデレラ』。男勝りな美容師・遠山桜(篠原涼子)と、彼女に接近するミステリアスな青年・佐伯広斗(三浦春馬)の掛け合いは、毎週SNSやオフィスで大きな話題をさらった。
圧巻だったのは、ふたりが魅せた息をのむようなケミストリーだ。BMXのライディングシーンで見せたスタイリッシュな佇まいや、切なさが溢れ出すベッドシーン。実は現場スタッフの証言によると、広斗が桜を包み込む胸キュンカットの多くは、役者同士の阿吽の呼吸と直感的な演技から生まれたという。当初は計算された演出が予定されていた場面でも、互いのリアクションを尊重し合うことで、あのみずみずしくリアリティ溢れる感情表現へと昇華されたのだった。
撮影現場は過密スケジュールでありながら笑いが絶えず、主演として現場を引っ張る篠原の姉御肌な明るさと、ストイックに役づくりへ励む三浦の誠実さが見事に噛み合っていたと語り継がれている。