店頭の陳列状況とSNS上のバズを追跡調査すると、興味深い消費行動のリアルが浮かび上がってきます。X(旧Twitter)やTikTokで「神の味」「爆買い必須」と拡散される商品と、実際に日々の売上を支えている定番品との間には、明確な構造の違いが存在します。
たとえばグミのカテゴリーでは、若年層を中心に「カンロ」や「UHA味覚糖」とコラボレーションしたセブン限定の新作グミが定期的に爆発的バズを巻き起こします。ハードな噛みごたえやユニークな形状、果汁感の強さをアピールした限定パッケージは、発売初週に売り切れ店舗が続出するほどの初速を見せます。
一方で、店舗オーナーや深夜帯の利用者の声を聞くと、実売数を盤石に稼ぎ続けているのは「ひとくちミントチョコレート」や「素焼きアーモンド」「バウムクーヘン」といった堅実なアイテムです。現場の棚割り(プラノグラム)を観察しても、目線の高さ(ゴールデンゾーン)には常に安定したリピート率を誇る定番PBが配置され、エンド棚やレジ前フックにSNS特化型の新作が配置されるという、極めて合理的な空間設計がなされています。