ピコフラクショナルがなぜこれほど注目されているのか、その核心は「LIOB(レーザー誘発光破壊:Laser Induced Optical Breakdown)」と呼ばれる物理現象にあります。従来の炭酸ガス(CO2)フラクショナルレーザーは、熱エネルギーによって皮膚表面に微細な穴を開け、熱変性と創傷治癒を促す仕組みでした。このため、表皮の剥離に伴う激しいかさぶたや、1〜2週間に及ぶ強い赤みが不可避とされてきました。
対してピコフラクショナルは、1兆分の1秒(ピコ秒)という極めて短いパルス幅でレーザーを高密度に照射します。特殊な回折レンズ(フォーカスレンズやリゾルブレンズ)を経由させることで、表皮を物理的に貫通することなく、皮膚の深部(表皮基底層から真皮浅層)に超微小な空胞を形成。周囲への熱拡散を極限まで抑えながら、強力な衝撃波(オプティカル・ブレイクダウン)によってコラーゲンやエラスチンの生成を促進します。
この非剥離型の組織再構築により、「ピコフラクショナルの毛穴効果」としては、皮脂腺周囲の皮膚を引き締め、すり鉢状に開いた毛穴の影を目立たなくさせる働きが確認されています。また、「ピコフラクショナルのニキビ跡・クレーター」に対するアプローチでは、真皮層の瘢痕組織を刺激して底上げを図るため、浅いローリング型やボックスカー型の凹凸に対して高い親和性を発揮します。