現在、サン電子の成長エンジンとして最も高い熱量を放っているのが、M2M/IoT通信機器「Rooster(ルースター)」シリーズを中心とする情報通信事業だ。工場自動化、インフラ遠隔監視、自動運転の路側機――現場のあらゆる端末が通信を必要とする2026年において、同社の耐環境性能に優れたゲートウェイ端末はインフラの“酸素”に近い役割を果たしている。
特筆すべきは、単なる通信モデムの提供から、エッジAI処理機能を統合したソリューションプロバイダーへの進化だ。通信トラフィックの爆発を防ぐため、データを現場で前処理してクラウドへ送る分散型アーキテクチャの需要が急増している。サン電子が数十年にわたって培ってきたハードウェアの堅牢性と、泥臭い現場で培ったファームウェア技術が、シリコンバレーの新興勢力には真似できない参入障壁を築き上げている。