キャラクターの顔を美しく整えるためには、美術解剖学における目の構造 イラスト 解剖学の知見が不可欠な武器となります。眼球は強膜(白目)の上に透明な角膜がドーム状に重なり、その奥に中央の瞳孔と虹彩が配置される多層構造です。まぶたはこの球体の上に沿う「厚みのある布」であり、直線ではなく豊かな三次曲線を形成します。
顔のバランスを成立させる基本指標が、古くから名画や造形美術でも重用されてきた目のバランス 黄金比です。正面顔における理想的な比率は以下の通りに整理されます。
- 顔の横幅に対する配置:「右こめかみ〜右目外角」「右目の幅」「目頭と目頭の間隔」「左目の幅」「左目外角〜左こめかみ」がほぼ1等分(1:1:1:1:1)の均等比率を保つ。
- 垂直方向の基準線:頭頂部からあご先までのちょうど中央線上に、目頭を結ぶ水平ラインが位置する。
- 傾斜角の調整:目頭から目尻にかけては、わずか2〜4度ほど傾斜を持たせることで、生物としての凛とした骨格ラインが成立する。
立体表現の難所となるのが斜めや上下のパースです。目の描き方 角度別 アタリを取る際は、眼球を球体グリッドとして把握し、曲面に沿った「帯状のガイドライン」を引く手法が最も安全です。斜め45度(アオリ・フカン)では、遠い方の目は顔の側面に巻き込まれるため、横幅が圧縮されるだけでなく、目頭の見え方が鋭角に変化する幾何学的ルールを遵守しなければなりません。