ネット上の掲示板やSNSでは、「日本赤十字の大学に入ると、卒業後は必ず災害医療や紛争地域へ派遣されるのか?」「軍隊調の厳しい指導があるのではないか」といった極端な言説が散見されます。しかし、これらは明らかな誤解です。
実際のカリキュラムにおいて、災害看護や国際人道支援に関する講義・演習は必修科目として体系化されていますが、卒業後のキャリアは極めて自由です。初期配属から直ちに国際救援部隊(国際活動要員)へ送られることはなく、まずは国内の医療機関でジェネラリストとしての臨床経験(概ね3〜5年以上)を積むことが前提となります。災害救護活動への参加も個人の志望と適性に基づく登録制であり、全員に強制されるものではありません。
また、「実習が他大学より異常に厳しい」という噂についても、医療事故を防ぎ確かな実践力を身につけるための標準的な看護学基準に沿った指導であり、近年は教員と病院指導者間の連携によってハラスメント防止や就学支援体制の適正化が進められています。