健診で「眼圧が高い」と言われたら?放置厳禁の理由と精密検査の真実

健診で「眼圧が高い」と言われたら?放置厳禁の理由と精密検査の真実

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健康診断のスクリーニング検査で眼圧高値を指摘された場合、精密検査を経て複数の疾患や体質に分類されます。それぞれの特徴、リスクの度合い、必要とされる対応は大きく異なります。

病態・疾患名詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価高眼圧症眼圧は22mmHg以上だが、視神経障害および視野欠損が一切認められない状態。年間約1%前後が緑内障へ移行。角膜厚が厚い人に多い傾向。即座の点眼治療は不要な場合もあるが、年1〜2回の定期フォローが必須の警戒領域。原発開放隅角緑内障
(広義)目の中の水の出口(線維柱帯)が目詰まりし、眼圧上昇により視神経が障害される。眼圧22mmHg以上。40歳以上の有病率は全体で約5%に達する。早期に発見し、目薬による眼圧コントロールを継続すれば生涯視野を保てる確率が高い。正常眼圧緑内障眼圧は10〜21mmHgの「基準値内」にもかかわらず、視神経が耐えきれず障害される。日本の緑内障患者の約70%以上を占める最大多数派。健診で眼圧が正常でも眼底検査で発見されることが多い。元が正常でも眼圧をさらに下げる治療を行う。急性閉塞隅角緑内障
(急性緑内障発作)房水の出口が突然完全に塞がり、眼圧が50〜70mmHg以上まで急激に跳ね上がる。高齢・遠視の女性に好発。放置すれば48時間以内に失明に至る急性救急疾患。激しい眼痛、頭痛、嘔気、充血が特徴。内科や脳神経外科ではなく直ちに眼科救急へ搬送が必要。

日本緑内障学会の大規模疫学調査(多治見スタディなど)以降、日本人の緑内障の大半は「眼圧が基準値内である正常眼圧緑内障」であることが判明しています。裏を返せば、健診で実際に「眼圧22mmHg以上」を指摘された人は、それだけで視神経に強い負荷がかかりやすい素因を持っていることを示しており、精密検査の重要性は極めて高いと言えます。

森 瞳
著者

森 瞳

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