2人の出会いは、小林祐梨子さんの出身地である兵庫県小野市の中学校時代にさかのぼります。当時は同じクラスや学年で過ごす友人の一人であり、すぐに交際へ発展したわけではありませんでした。中学卒業後、小林さんは名門・須磨学園高校へ進学し、全国高校駅伝や世界ジュニア選手権など世界の舞台へと駆け上がっていきます。
転機となったのは、成人式での再会や、同窓生としての交流の復活でした。実業団の豊田自動織機に所属し、北京五輪出場や日本記録樹立など華々しい実績を上げる一方で、重圧や怪我との過酷な戦いが続いていた小林さんにとって、陸上選手としての肩書を抜きにして「一人の人間」として接してくれる同級生の存在は、かけがえのない心の拠り所となっていきました。
現役引退を決断した2015年を経て、2016年に正式に婚姻届を提出。張り詰めた勝負の世界から新たな人生へと踏み出すタイミングで、最も自然体でいられる幼馴染のパートナーと人生の伴走を誓い合いました。派手な交友関係よりも、生まれ育った地元の絆と安心感を大切にした彼女らしい堅実な選択といえます。