絵本『だるまさんが』で赤ちゃんが大爆笑する理由とプロの読み聞かせ術

絵本『だるまさんが』で赤ちゃんが大爆笑する理由とプロの読み聞かせ術

絵本『だるまさんが』で赤ちゃんが大爆笑する理由とプロの読み聞かせ術に関する注目トピックを分かりやすく解説します。最新情報を求める方は必見です。

全国の保育園やこども園において、朝の主活動前や昼寝前の導入として本作が選ばれ続ける理由は何でしょうか。現役保育士への取材からは、指導案に位置づけられる確かな教育的意図が浮かび上がります。

だるまさんが保育のねらいと効果として現場で特に重視されているのは、「集団における一体感の醸成」と「粗大運動への誘発」です。1歳児クラスなどでこの絵本を開くと、子どもたちは示し合わせたかのように左右に揺れ始め、転ぶ場面では全員で床に倒れ込んで笑い合います。言葉を介さずとも他者と同じ感情を共有できるこの体験は、社会性の芽生えを育む上で極めて大きな役割を果たしています。

しかし、家庭で読む際に「本を読んでも途中でそっぽを向いてしまう」「動画のように爆笑してくれない」と悩む保護者も少なくありません。そこで、保育の現場で培われただるまさんが読み聞かせのコツを4つの実践ステップに整理しました。

  • ステップ1(前奏):親の体をメトロノームにする
    赤ちゃんを膝の上に乗せるか、向かい合って座らせます。「だ・る・ま・さ・ん・が」のフレーズに合わせて、親自身の体を左右へ均等なリズムで大きく揺らします。視覚と同時に前庭感覚(揺れ)を与えることが注意を引きつける秘訣です。
  • ステップ2(タメ):「間(ま)」を1秒〜2秒恐れずに取る
    「だるまさんが……」と読み終えた後、すぐにページをめくってはいけません。ページをつまんだまま1拍、あるいは2拍の沈黙を作ります。この静寂こそが子どもの脳内に心地よい緊張感を作り出します。
  • ステップ3(解放):擬音に合わせて表情とアクションを連動させる
    「どてっ」とページを開いた瞬間は、声のトーンを落として首や上半身をカクンと落とします。「ぷしゅー」では親自身が空気が抜けたようにペシャンコになり、「ぷっ」ではおどけた顔を作ります。大人が恥ずかしがらずに全力で身体化することが不可欠です。
  • ステップ4(共有):最後は満面の笑みでアイコンタクトを取る
    だるまが「にこっ」と笑う最後の場面では、絵本から目を離し、子どもの目をしっかりと見て「にこっ!」と笑いかけます。子どもは絵本のだるまと親の笑顔を重ね合わせ、強固な安心感を獲得します。

大手育児コミュニティやSNSにおける赤ちゃん絵本口コミ評判を精査すると、「淡々と字面を追っていた頃は無反応だったが、体を揺らして間を取るようにした途端、声を上げて笑い出した」という報告が数多く寄せられています。読み手の演技力ではなく、子どもと波長を合わせる「呼吸」こそが効果を分ける分岐点となります。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。