若大将シリーズで東宝黄金期を支えたスターとしての顔と、弾厚作として日本のポピュラー音楽を牽引したシンガーソングライターとしての顔。加山雄三はまさに、昭和・平成のエンターテインメント史において映画と音楽を高次元で融合させた先駆者であった。
彼の作ったメロディラインは、歌謡曲が主流だった時代に洋楽的なコード進行と日本語詞を見事に調和させた。この先進性こそが、後にサザンオールスターズの桑田佳祐や山下達郎といったJ-POP界の巨匠たちに多大な影響を与え、日本独自のポップス文化を花開かせる原動力となったのである。