2025年から2026年にかけて、ショート動画コンテンツやバイラルチャートで、かつてのヒット曲『ここにいるよ』や『そばにいるね』のローファイ・チープアレンジやスローダウン・バージョンが世界的なトレンドとなった。1990年代〜2000年代のY2Kカルチャーをナチュラルに享受する若年層にとって、SoulJaの描いた「距離感」や「会えない切なさ」を題材にした詞世界は、現代のSNS社会が抱える孤独感と痛烈に同期したのである。
「エモい」という一言では片付けられない、生の人間臭さと静謐なメロディのコントラスト。過去の遺産としてではなく、今まさに自分の感情を代弁してくれるリアルな音楽として若者に再消費されたことで、彼の楽曲の再生数は数億回単位で跳ね上がり、奇しくも新しい世代のリスナーを大量に獲得することとなった。