日本の半導体産業再興の命運を握るRapidus(ラピダス)との提携は、2026年現在、最も緊張感が高まる局面を迎えている。次世代の2ナノメートル(nm)ノード半導体の量産化に向け、IBMが培ってきた先端プロセス技術の移転と共同開発が北海道・千歳の現場で昼夜を分かたず進められている。
単なる技術提供にとどまらない。アメリカ・ニューヨーク州のIBM研究拠点「アルバニー・ナノテック」へ派遣された日本のエンジニアたちが技術を吸収し、それを千歳のクリーンルームへフィードバックする循環が完全に機能し始めた。半導体の内製化を目指す各国政府の思惑が錯綜する中、この日米アライアンスが成功するか否かは、日本の経済安全保障そのものを左右する分岐点となる。