Web検索やSNS上で「ろう べ ん」と検索する際、多くのユーザーが陥る典型的な誤解が2点あります。
1つ目は、法曹界のスラングである「老弁(ろうべん=高齢のベテラン弁護士)」との混同です。弁護士業界では長年、キャリア数十年の重鎮弁護士を親愛や揶揄を込めて「老弁」と呼ぶ慣習があり、ネット上の検索クエリにおいて「聴覚障害を持つろう弁」と「高齢弁護士のIT化対応問題」が入り乱れてインデックスされる現象が発生しています。両者は全く異なる文脈であるため、情報収集の際は明確に区別して精査しなければなりません。
2つ目は、「ろう弁は障害者関連の事件しか担当しないのではないか」という思い込みです。実際には、一般民事訴訟(不動産、離婚、相続、交通事故)、企業法務、労働問題、知的財産分野など、多岐にわたる専門領域で活躍するろう弁護士が多数を占めます。手話通訳や文字チャットを駆使したオンライン相談を標準導入している事務所も多く、聴覚障害を持たない一般の企業経営者や個人からの依頼も年々増加傾向にあります。