スマイリーキクチ事件とひろゆき氏を巡っては、インターネット上で長年にわたりいくつかの事実誤認やミスリードが散見されます。ここで報道記録および確定判決に基づき、2つの大きな誤解を是正します。
誤解1:ひろゆき氏がキクチ氏のデマを自ら拡散・投稿したのか?
これは完全な誤解です。ひろゆき氏が直接スマイリーキクチ氏に対する中傷文を書き込んだり、デマを肯定した事実はありません。問題視されたのは、2ちゃんねる内で激化する名誉毀損の書き込みに対し、削除要請やログ保全に迅速に応じなかった「管理・運営責任の不作為」です。
誤解2:当時の2ちゃんねるは法的に完璧な対応をしていたのか?
ひろゆき氏はしばしば「令状があれば対応していた」と主張しますが、2000年代中盤の2ちゃんねるは、裁判所から出された数々の削除仮処分命令やログ開示命令に従わず、多数の民事訴訟で敗訴していました。ひろゆき氏個人に対する損害賠償請求額は累計で数十億円規模に達していましたが、長期間にわたり賠償金の支払いを履行しなかったことは公知の事実です。こうしたプラットフォーム側の「司法軽視」とも取れる姿勢が、被害者側に対する迅速な救済を阻んでいた構造的要因として批判を浴びました。