風が冷たい日や、コートの前を閉じてエレガントに見せたいときは、フロントでの結び方が主役になります。バックルにそのままピンを通すと生真面目すぎる印象になりがちなため、あえて結び目で変化をつけるのが大人の着こなしです。
1. 大人の品格とシャープさを両立する「片蝶結び(ワンサイドボウ)」
通常の蝶結び(リボン結び)をメンズで行うと甘くなりすぎますが、片側だけを輪にする「片蝶結び」なら、クラシックかつ洗練された表情を作れます。
【結び方の手順】
1. 前でベルトを交差させ、一方を下からくぐらせてひと結びします。
2. 下側に位置しているベルトで「輪(ループ)」を作ります。
3. 上側から垂れているベルトを、その輪の上から覆うように手前に回し、裏側の隙間から押し込んで引き締めます。
4. 輪と垂らした剣先の長さをバランスよく整えます。
2. 縦のラインを強調して細見えする「ネクタイ結び」
フロントでネクタイの結び目を作る手法です。結び目が縦にすっきりと落ちるため、視覚的な引き締め効果が抜群です。チェスターコートやベルテッドラップコートに合わせると、非常に都会的なモード感が漂います。
3. こなれた抜け感を瞬時に生む「ワンハンドノット」
トレンチコートのベルトを軽く1周回して挟み込むだけのシンプルな結び方です。きっちり締めすぎず、あえて無造作に垂らすことで、イタリアの「スプレッツァトゥーラ(計算された無造作)」を体現するスタイリングが完成します。