不動産流通機構(REINS)や大手ポータルの公示・成約履歴を俯瞰すると、ヴェーゼント芝の杜の中古価格相場はここ数年で異次元の水準へとシフトしています。直近の取引事例である2階・1LDK(専有面積49.82㎡)の販売価格は1億4,400万円。坪単価に換算すると約955万円に達しており、築20年を超える物件としては港区内でも屈指のプレミアム相場を形成しています。
この価格推移は単なるバブル的な投機熱によるものではありません。不動産鑑定士や流通関係者の分析によると、背景には「港区芝公園・愛宕山エリアの構造的な供給不足」が横たわっています。虎ノ門・麻布台エリアの再開発が成熟期を迎えたことで、至近でありながら落ち着いた住環境を誇る芝公園アドレスの希少性が再評価されました。新築ハイグレードマンションの価格が高騰し一般層の手が届かなくなる中、上質な造り込みを持つ準ヴィンテージ物件へと富裕層の実需が雪崩れ込んでいる構造です。
分譲主である三井物産の手腕が光る堅牢なRC造、街並みに溶け込む並木道沿いのファサード、そして2017年1月から5月にかけて抜かりなく実施された大規模修繕工事の実績。これらが買い手に強い安心感を与え、資産価値推移における強力な下支え要因となっています。築年数が進むほど値下がりする一般的なマンションとは一線を画し、歳月を味方につけて資産性を高める稀有な実例といえます。