整形外科の臨床知見から浮かび上がった、腰痛時に避けるべき代表的なNGアクションの筆頭が「上体を力強く起こす昔ながらの腹筋運動」だ。仰向けから勢いをつけて上半身を起こすクランチ運動は、腰椎の椎間板に強烈な圧縮ストレスをかける。弱った背骨に追い打ちをかけるようなものだ。
2つ目は「立ったまま勢いをつけて行う前屈・後屈」。勢い(反動)をつけると、筋肉が硬直した状態で神経が引き伸ばされ、強い炎症を引き起こす。
3つ目は「座った状態での無理な体幹の回旋(ひねり動作)」。腰椎は構造上、数度しか回旋できない。そこへ無理なねじりを加えれば関節を痛めるのは当然の結果だ。
4つ目は「うつ伏せで急激に背中を反らせる上体反らし」。脊椎の後方組織に過度な負担が集中する。
そして5つ目が「痛みを我慢して行う強引な開脚ストレッチ」。痛覚を無視した柔軟体操は防衛反応として筋肉をさらに硬直させ、改善を完全に妨げてしまう。