夜間や就寝中に歯痛が悪化しやすいのは、横になることで頭部への血流が増加し、歯の神経にかかる血管内圧が高まるためです。救急窓口が開くまでの夜間を乗り切るためには、血流をコントロールする応急処置が有効です。
まず、口の中に食べかすが残っていると細菌の活動が活発化し痛みを助長するため、ぬるま湯で優しく口をゆすいで清潔を保ちます。この際、冷水を使うと知覚過敏による激痛を誘発するため、必ず体温に近いぬるま湯を使用してください。次に、冷水で濡らしたタオルや冷却シートを頬の外側から当てることで、血管を収縮させて拍動性の痛みを和らげます。氷を直接口に含む行為は神経への強い刺激となるため避けてください。
痛みの緩和をサポートする歯痛 夜間 応急処置 ツボとして、以下の3つが古くから知られています。
- 合谷(ごうこく):手の甲側、親指と人差し指の骨が交差する手前のくぼみ。鎮痛の万能ツボとされ、深呼吸しながらやや強めに押し込みます。
- 下関(げかん):耳の穴の前方約2cm、口を閉じると骨が盛り上がり、口を開けるとくぼむ部分。歯や顎の神経痛を和らげます。
- 頬車(きょうしゃ):エラ(下顎角)の角から指1本分前上方の、奥歯を噛み締めた時に筋肉が盛り上がる場所。奥歯の痛みに適しています。
入浴、アルコールの摂取、激しい運動は血行を促進し、痛みを劇的に悪化させるため絶対に控えてください。就寝時は枕を高くし、頭の位置を心臓より高く保つことで血管圧の上昇を防ぐことができます。