私生活における最大の転機となったのが、2021年7月に発表された女優・鈴木保奈美との離婚です。発表の手法も極めて異例で、芸能マスコミを介した文書送付ではなく、自身のYouTubeチャンネル「貴ちゃんねるず」内で共同名義の動画を公開し、静かに事実を伝えるという前代未聞の形式が取られました。
離婚理由について公式には「子育てが一段落したことを機に、これからの互いの生き方を模索するため」と説明されました。結婚から約23年、3人の娘が成人を迎えたタイミングでの決断は、世間一般でいう「卒婚」の典型例といえます。一部週刊誌では石橋の束縛や、鈴木の女優復帰に対する意見の食い違いなどが取り沙汰されましたが、現場レベルで確認できる実態はより合理的かつ成熟したものでした。
離婚に伴い、鈴木は石橋が社長を務める所属事務所「アライバル」の取締役を退任し、独立を果たしました。仕事上のパートナーシップを完全に解消し、個人として対等な立場に戻るための手続きだったことが窺えます。現在も二人の関係は冷え切った敵対関係ではなく、互いの仕事をリスペクトし合う適度な距離感を維持しています。
また、前妻との間に生まれた長女で女優の石橋穂のかとの関係も極めて良好です。かつて思春期の複雑な時期には距離があったものの、近年ではメディア出演時にお互いのエピソードをユーモアを交えて語るなど、大人の親子関係を再構築しています。家族という強固な枠組みから解放され、それぞれが自立した個としてつながり直しているのが現在の石橋貴明の家庭環境です。