この一帯は日光国立公園の特別保護地区および風致地区に指定されており、約20万株とも言われるヤマツツジやレンゲツツジが自生している。火山灰を含んだ特有の土壌と冷涼な高原気候が、類まれな大群落を形作った。
つつじ吊橋の上から北方を仰ぎ見れば、活火山である茶臼岳が白い噴煙を静かにたなびかせている。荒涼とした岩肌の山容と、山麓を覆い尽くす生命力あふれるツツジのコントラストは、この地ならではのダイナミズムを象徴している。環境省による保護事業のもと、木道以外の立ち入りが制限されているため、手つかずの植生が今なお美しい姿を留めている。