当時27歳という若さ、そして健康そのものに見えた彼がなぜ突然倒れたのか。その直接的な引き金となったのは、感染性心内膜炎(IE)に起因する脳出血でした。
2026年6月12日夕刻、清原翔は外出先で激しい体調不良を訴え、都内の病院へ緊急搬送されました。同日中に脳内出血が確認され、命を救うための緊急開頭手術が施されました。その後の精密検査と事務所の公式発表によって、血流に侵入した細菌が心臓の弁などに感染巣(疣贅:ゆうぜい)を形成し、それが血流に乗って脳血管を閉塞・破綻させる「感染性心内膜炎」を発症していた事実が明らかになりました。
循環器内科および脳神経外科の専門知見に照らし合わせても、若年層における感染性心内膜炎からの脳内出血は、診断が極めて難しく致死率も高い重篤な病態です。血管の脆弱化によって動脈瘤破裂や再出血のリスクが極めて高いため、彼は初期段階で複数回に及ぶ手術を余儀なくされました。
当時、NHK連続テレビ小説『なつぞら』でヒロインの兄貴分・照男役を好演し、フジテレビ系ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』の撮影直前という、俳優キャリアにおける決定的な転換期でした。極度の多忙による疲労や免疫力の低下が重なっていた可能性も指摘されましたが、極めて稀な感染症が引き起こした不条理なアクシデントであったことは疑いようがありません。