鏡を見ながら市販のピアッサーや針で自ら穴を開けようとする「セルフ穿孔」は、失敗の最大の要因だ。ボディピアシング業界の専門家たちは、セルフ施術に対して一貫して強く警鐘を鳴らし続けている。鼻の奥という視界が極めて悪い部位で、角度を一定に保ちながら正しく針を進めるのは至難の業だ。
全米プロフェッショナルピアサー協会(APP)のガイドラインにおいても、解剖学的知識を持たない素人による穿孔は組織の損傷や肉芽の形成、軟骨炎のリスクを跳ね上げると指摘されている。プロのピアサーは専用のクランプを用いて粘膜を固定し、コンマ数ミリ単位で理想の位置と角度を見極める。一瞬の美しさと引き換えに一生モノの傷跡を残さないためにも、熟練した技術への依存が強く推奨される。