順風満帆に見えた彼女の音楽活動に大きな試練が訪れたのは、デビュー45周年という記念碑的な節目を迎えた2019年9月のことでした。太田裕美は自身の公式ブログを通じて、乳がんの手術を受け、抗がん剤治療と放射線治療を継続している事実を公表しました。
ファンに動揺を与えないよう、自らの言葉で淡々と、しかし前向きに病状を綴ったその姿勢は、同世代の女性や多くのサバイバーに大きな勇気を与えました。彼女は治療中も体調の許す限りステージに立ち続け、音楽を紡ぐことで自らの生命力を鼓舞してきたのです。
一方で、ネット上では「脳梗塞で倒れた」「深刻な重病で寝たきりではないか」といった真偽不明の情報や誤認が一部で拡散されるケースが見受けられます。しかし、取材データおよび公式の発信を精査すると、そうした過激な噂の多くは根拠のない伝言ゲームに過ぎません。脳疾患などの報道事実はなく、公表されているのは乳がん治療とそれに伴う体調管理です。
2026年現在、太田裕美は主治医の指導を受けながら、無理のないペースで療養生活を続けています。公式X(旧Twitter)では折に触れて温かなメッセージや日常の風景が発信されており、焦ることなく身体を慈しみながら、音楽への情熱の火を灯し続けています。