シミ治療において最も深刻な医療ミスとされるのが、老人性色素斑(日光黒子)と肝斑の誤診です。両者はしばしば同じ部位に重なって出現しますが、治療アプローチは正反対です。メラニンを破壊するために高出力のピコスポットやQスイッチレーザーを肝斑部分に照射すると、刺激に敏感なメラノサイトが暴走し、以前よりも濃く広範囲に色素が沈着してしまいます。
さらに、安価な定額通い放題プランを提供するクリニックで多発しているのが、出力管理の甘さによるトラブルです。冷却ジェルの塗布ムラやハンドピースの浮きによってエネルギーが局所に集中すると、皮膚表面に2度熱傷を引き起こし、水ぶくれや赤みが数カ月引かない後遺症へと直結します。肌診断機による深層メラニンの確認を怠り、目視だけで照射を行う体制には重大なリスクが潜んでいます。