白を基調としたわずか数坪の店舗建築は、建築設計事務所「Puddle inc.」が手がけた名作として知られる。築50年以上の木造日本家屋の躯体を残しながら、大胆なガラス張り構造を採用。伝統的な街並みに異物として佇むのではなく、周囲の自然環境を内側へと引き込む見事な調和を生み出している。
床面からカウンター、天井に至るまで無駄な装飾を徹底的に削ぎ落としたミニマリズム。視線を遮る壁が存在しないため、バリスタがスチームを操る所作の背景に、そのまま嵐山の四季折々の借景が溶け込む。春の桜、夏の青もみじ、秋の紅葉、そして冬の雪景色。どの季節に訪れても、切り取られた風景そのものがアートピースのように輝く。