都内で所持品を紛失した際、最も焦りを生むのが「どこへ、どのタイミングで連絡すべきか」という初動の判断です。東京都内で拾得された物品の最終集約地である警視庁遺失物センター(飯田橋)は、JR総武線や東京メトロ各線が乗り入れる飯田橋駅から至近の文京区後楽に拠点を構えています。施設周辺は複数の官公庁施設が点在するエリアであり、日々多くの返還希望者が訪れます。
まず押さえておくべきは、警視庁遺失物センターの営業時間です。窓口の受付時間は月曜日から金曜日の午前8時30分から午後4時30分までとなっており、土曜日、日曜日、祝日、および年末年始(12月29日〜1月3日)は完全に閉庁します。特に午後3時以降は窓口が極めて混雑し、手続きに長時間を要する傾向があるため、可能な限り午前中や午後の早い時間帯に訪れるのが得策です。
問い合わせ手段としては、電話による自動音声・オペレーター照会と、ウェブシステムによる検索が二大柱となります。警視庁遺失物センターの電話番号は専用ダイヤル(0570-550142、ナビダイヤル)が設置されており、落とした日時や場所、形状の特徴をオペレーターに伝えることで照合が行われます。ただし、入庫処理のタイムラグがあるため、紛失直後であればまずは遺失現場を管轄する警察署や交番へ直接問い合わせるのが鉄則です。
一方、近年急速に利用者が拡大しているのが警視庁遺失物検索システムです。東京都内で届け出があった拾得物件の公表データ(現金、貴重品、衣服、かばん等)をウェブ上からカテゴリーや日時で絞り込み検索できます。ただし、ウェブ上に公表されるデータはプライバシー保護のため特徴の詳細が一部伏せられている場合が多く、該当しそうな品が見つかった段階で電話照会へ移行し、固有の識別情報(傷の位置、内容物の詳細、シリアル番号など)を突き合わせる作業が不可欠となります。