精神的な負荷がなぜ心臓周辺の不快感として表面化するのか、その主因は自律神経系の急激なバランス崩壊にあります。人間の身体は過度な緊張や不安、長期間の疲労を感じると、交感神経が暴走状態に突入します。 このとき分泌されるアドレナリンやノルアドレナリンなどのストレスホルモンは、心拍数を跳ね上げ、末梢血管や冠動脈を収縮させます。これが自律神経失調症による胸の圧迫感や、安静時にもかかわらず発生するストレス性の突然の動悸の正体です。さらに交感神経優位が続くと胸郭周囲の肋間筋(あばら骨の間の筋肉)が異常緊張を起こし、まるで帯で胸を締め上げられているような圧迫感が生じます。 また、息苦しさを感じて無意識に呼吸が浅く速くなることで、血中の二酸化炭素濃度が急低下する過換気症候群を誘発します。血中がアルカリ性に傾くと血管収縮や手足のしびれ、さらなる窒息感が引き起こされ、「息が吸えない」「死んでしまうのではないか」という激しいパニック発作へとエスカレートします。
胸が苦しいのはストレスのサイン?危険な病気の見分け方と受診科目安
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