芸能界において、共演した俳優同士が実際に交際・結婚してほしいとファンから切望される現象は珍しくありません。メディア心理学ではこれを「シッピング(Shipping)現象」や「キャラクター投影バイアス」と呼びます。
視聴者はドラマの緻密な演出や脚本を通じて、登場人物たちの感情の揺れ動きに強く感情移入します。特に『世界一難しい恋』のように、主人公が不器用ながらも一途に相手を想い続ける物語では、フィクションである役柄と演者本人のパーソナリティが心理的に同化しやすくなります。その結果、作品が終わった後も「あの2人には現実でも結ばれてほしい」という認知の歪みが生じ、噂が自生的に広がり続けるのです。
さらに、大野智さんが見せる飾らない職人気質な人柄と、波瑠さんの凛とした知性派な佇まいが、一般的な恋愛感情を超えた「理想のパートナーシップ」として受容されたことも、この現象を後押しした大きな要因と言えます。