もちろん、すべてが順風満帆なバラ色の物語ばかりではない。日本全国の地方都市が直面している少子高齢化の波は、広大な面積を抱えるこの街にも確実に押し寄せている。山間部の中山間地域では空き家の増加や医療・交通インフラの維持が喫緊の課題として横たわり、中心部との経済格差も無視できない。
それでも、この街の人々の表情に悲壮感はない。炭鉱の閉山、未曾有の大震災、原発事故による避難者の受け入れ、そして大規模な風水害。幾度となく絶望的なクライシスに直面し、そのたびに助け合い、泥をかき出し、笑いながら立ち上がってきた歴史が、強靭な「レジリエンス(回復力)」として人々の骨の髄まで染み込んでいるからだ。
試練を乗り越えるたびに、街は少しずつしなやかになり、外に向かって開かれていく。2026年、東北の最南端で起きているのは、単なる地方創生の枠組みを超えた、これからの日本がどう生きるべきかを示す静かな社会実験そのものなのだ。 (出典: 福島 県 いわき 市(Yahoo!ニュース))
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