名画『マラーの死』なぜ描かれた?暗殺の真相とダヴィッドの罠を徹底解説

名画『マラーの死』なぜ描かれた?暗殺の真相とダヴィッドの罠を徹底解説

名画『マラーの死』なぜ描かれた?暗殺の真相とダヴィッドの罠を徹底解説について分かりやすく解説いたします。専門家の見解をお届けします。

Q1:マラーを暗殺したシャルロット・コルデーはその後どうなりましたか?
A1:暗殺直後に現場で逮捕されたコルデーは、革命裁判所での迅速な審理を経て、事件からわずか4日後の1793年7月17日にギロチンで処刑されました。彼女は最後まで取り乱すことなく、毅然とした態度で刑台に登ったと記録されています。

Q2:『マラーの死』の絵画はなぜルーヴル美術館ではなくベルギーにあるのですか?
A2:画家ダヴィッドがナポレオン失脚後、失脚した革命側首謀者としてフランスを追放され、亡命先のベルギー・ブリュッセルで暮らしていたためです。ダヴィッドの死後、作品は遺族からベルギー王立美術館へ寄贈されました(なお、ダヴィッド工房によるレプリカはルーヴル美術館にも所蔵されています)。

Q3:画面に描かれている緑の布や羽ペンには何か象徴的な意味がありますか?
A3:緑色の布は浴槽を覆う粗末なシートであり、羽ペンはジャーナリスト・言論人としてのマラーの武器を象徴しています。刺客の凶器である「包丁」と、マラーの「ペン」を同じ画面に配することで、暴力に倒れた言論の自由という構図を強調する意図がありました。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。