淡路島内に数あるビーチのなかで、なぜ多賀の浜海水浴場が毎シーズン指名買いのように選ばれるのか。その決定的な要因は、徹底して計算された「水域の安全性」にあります。
現地を訪れるとまず目を引くのが、沖合に設置された強固な消波ブロック群と遠浅の砂浜です。瀬戸内海の播磨灘はもともと外洋に比べてうねりが小さい海域ですが、多賀の浜では人工リーフとテトラポッドが二重の防波堤として機能しています。そのため、大人の膝から腰あたりの深さが数十メートルにわたって続く遠浅でありながら、白波がほとんど立ちません。小さな子どもが浮き輪を使って浮かんでいても急激に流されるリスクが極めて低く、監視員からも見通しが良いフラットな視界が保たれています。
2026年の海開き最新情報によると、例年通り7月第2土曜日から8月下旬までの開設期間が予定されており、期間中は淡路市および地元管理組合によって専任のライフセーバー・監視員が常駐します。環境省が毎年実施する水質調査においても、多賀の浜は最高ランクの「水質AA」または良好な「水質A」を安定して記録。瀬戸内海特有の穏やかで透明度の高いエメラルドグリーンの水面が、訪れる海水浴客を迎え入れます。