中国に目を向けると、有名な「ビャンビャン麺」の「ビャン」が立ちはだかる。56画(あるいは57画)とされるこの文字は、西安地方の名物麺を指すためだけに存在する。観光客向けのパフォーマンスとして看板に大書されることも多い。
だが、中国の古い文献や方言文字を掘り起こすと、さらに上を行く文字が見つかる。例えば、「雷」を4つ重ねた文字や、「興」を4つ並べた文字など、100画を超えるような怪物級の漢字が民間伝承や古文書の中に眠っているのだ。これらは正式な辞書には載っていないことが多いが、人々の遊び心や呪術的な意味合いで生み出されてきた。