木星の衛星「エウロパ」および「イオ」を舞台に繰り広げられたサイタマとガロウの決戦は、作中最大のスケールで描かれました。最愛の弟子であるジェノスのコアをもぎ取られたことで感情を高ぶらせたサイタマに対し、ガロウは互角の殴り合いを演じようと急速に成長を重ねます。しかし、サイタマの感情の高揚に伴う指数関数的な成長速度はガロウの模倣能力を遥かに凌駕し、圧倒的な力の差を見せつけられることとなりました。
決着の引き金となったのは、ガロウ自身の内面に眠っていた「優しさ」でした。コズミック形態が放つ有害な宇宙放射線により、ガロウが密かに守ろうとしていた少年・タレオを含む周囲のヒーローたちが命を落としていた事実に直面したガロウは、己の犯した過ちと絶望を痛感します。
サイタマに「お前ならこの不条理を越えられる」と希望を託したガロウは、奥義としての時間逆行武術を伝授。その代償として、未来時間軸のガロウは神の制裁によって全身が塩の結晶と化して消滅(死亡)しました。これがネット上で「ガロウは死亡した」と拡散された直接の理由です。
しかし、ガロウから極意を託されたサイタマが時間を過去へと逆行し、ガロウが神の力を完全に定着させる前の瞬間に出現。「0パンチ」と呼ばれる過去改変の一撃を叩き込んだことで、タレオやヒーローたちが生存する世界線へと因果が書き換えられました。したがって、現在進行している正史のタイムラインにおいて、ガロウは死亡しておらず生存しています。