ネット上の恋愛指南では「社会人側が全額奢るのが大人のマナー」「いや、対等であるために1円単位で完全割り勘にすべき」という両極端な意見が散見されます。しかし、現場取材から見えてくる現実は、そのどちらも破局のトリガーになりやすいという事実です。
社会人が全額を負担し続ける関係は、初期こそ円滑に見えても、次第に「自分ばかりが金銭的犠牲を払っている」という不満や、「奢られて当然」という態度の定着を招きます。逆に完全な割り勘は、学生側の可処分所得を圧迫し、「金欠だから会えない」という事態を引き起こします。
円満な関係を保つカップルが実践しているのは、「支払いの役割分担」です。例えば、「食事代は社会人が出す代わりに、映画館のチケットや食後のカフェ代は学生が出す」「旅行の宿泊費は社会人が持ち、移動のレンタカー代や現地の間食代は学生が持つ」という形です。金額の多寡ではなく、「自分も関係維持のために貢献している」という実感を持たせることが、健全なパートナーシップを担保します。