この戦いを伝説たらしめた最大の要因は、主人公であるゴン=フリークス、無二の親友キルア=ゾルディック、そして宿敵であり不気味な底知れなさを漂わせるヒソカ=モロウの三者による即席の共闘だ。普段であれば刃を交えるはずの存在が、共通の難敵を前に肩を並べる。これ以上の胸熱な展開が存在するだろうか。
ゴンが放つ規格外の破壊力を持つ「ジャジャン拳」。その強烈な反動を受け止めるため、自らの両手をボロボロに破壊されながらボールを固定し続けたキルアの献身。激痛を顔色一つ変えずに耐え忍ぶキルアの姿は、読者の胸を締め付けた。そして最後に勝負を決めたのは、ヒソカ=モロウの「伸縮自在の愛(バンジーガム)」による執念のリバウンドだった。信頼と狂気、自己犠牲と冷徹なエゴイズムが完璧な調和を見せたこの瞬間こそ、三位一体の真骨頂である。