かつて日本の芸能界において、アイドルと恋愛は水と油の関係だった。契約書に「恋愛禁止」の文言が明記され、発覚すれば即解雇や巨額の賠償金請求という時代が確かに存在した。しかし、ここ数年で司法の判断や労働環境への意識は劇的に変化している。
「人権侵害にあたる」という判決が相次いだことで、多くの事務所が表立って恋愛を禁止することが難しくなった。ルールそのものが消えたわけではない。しかし、それは「絶対に付き合ってはいけない」から「ファンを傷つけないよう配慮する」という、よりソフトなマナーへと姿を変えている。