ペーパークラフトの世界において、このピンは単なる接合具ではなく「動くギミック」を生み出す心臓部として機能する。2枚の紙に穴を開けてピンを通し、裏で2本の足を左右に広げるだけで、回転する軸が完成する。これを利用した仕掛けが実に面白い。
アルバムやスクラップブッキングでは、写真やイラストを回転させて隠れたメッセージを現すインタラクティブなカードが簡単に作れる。子ども向けの知育時計や観覧車のペーパークラフト、くるくる回る風車など、発想次第で作れるものは無限だ。糊やボンドでは不可能な「可動性」を手軽に付与できる点こそ、ペーパー愛好家たちがこの小さな金具を手放せない最大の理由である。