2024年夏のプライムタイムおよび深夜枠は、各局の看板ブランド枠が真正面からぶつかり合う極めて濃密なタイムテーブルが形成されました。当時の全体像を曜日別・スロット別に整理します。
【月曜日:静かなる情念と生と死を巡る重厚枠】
フジテレビの看板枠である月9ドラマには、社会現象となった『silent』の制作陣が再結集した『海のはじまり』(主演:目黒蓮)が登板。親子の絆と選択の痛みを繊細に描き出しました。続く月10枠のカンテレ・フジ系『マウンテンドクター』(主演:杉野遥亮)では過酷な山岳医療のリアルが描かれ、テレ東のドラマプレミア23枠『夫の家庭を壊すまで』(主演:松本まりか)は狂気的なサレ妻復讐劇として深夜帯トップのバズを生み出しました。
【火曜日:多様な愛のカタチと新世代ホームドラマ】
TBS火曜ドラマ『西園寺さんは家事をしない』(主演:松本若菜、共演:松村北斗)が、「偽家族」という斬新な共同生活の形を提示して圧倒的な支持を獲得。テレビ朝日火9枠『南くんが恋人!?』(主演:飯沼愛、八木勇征)は名作の男女逆転リメイクとして話題を呼び、カンテレ火11枠『あの子の子ども』(主演:桜田ひより、細田佳央太)は高校生の妊娠という重いテーマを真摯に描写して批評家から絶賛されました。
【水曜日:独自路線のエンタメと宮藤官九郎ワールド】
フジ水10枠『新宿野戦病院』(W主演:小池栄子、仲野太賀)は、歌舞伎町を舞台にした宮藤官九郎脚本の痛快医療エンタメとして異彩を放ちました。テレ朝水9枠の長寿看板『科捜研の女 season24』(主演:沢口靖子)も盤石の安定感を維持しています。
【木曜日:大人の心理戦とサスペンスの競演】
テレビ朝日木曜ドラマは韓国の大ヒット作を豪華女優陣で日本版リメイクした『スカイキャッスル』(主演:松下奈緒、木村文乃、比嘉愛未、高橋メアリージュン、小雪)が骨肉のお受験バトルを展開。フジ木10枠『ギークス〜警察署の変人たち〜』(主演:松岡茉優)は女性専門職トリオの脱力系謎解きが軽快なテンポで描かれました。
【金曜日:学園・政治・アンダーグラウンドの群雄割拠】
フジ金9枠『ビリオン×スクール』(主演:山田涼介)が型破りな富豪教師の痛快学園劇を繰り広げる一方、TBS金曜ドラマ『笑うマトリョーシカ』(主演:水川あさみ、共演:櫻井翔、玉山鉄二)は政界の闇に迫る骨太なサスペンスを構築。テレビ東京ドラマ24枠『錦糸町パラダイス〜渋谷から一本〜』では賀来賢人、柄本時生、岡田将生ら実力派が集うなど、独自色の強い金曜夜となりました。
【土曜日:バディものと大人の胸キュン枠】
日本テレビ土9枠『GO HOME〜警視庁身元不明人相談室〜』(主演:小芝風花、大島優子)の女性バディ、土10枠『マル秘の密子さん』(主演:福原遥)のトータルコーディネーターミステリーに加え、テレビ朝日オシドラサタデー『青島くんはいじわる』(W主演:渡辺翔太、中村アン)が王道オフィスラブコメとして深夜帯を大いに沸かせました。
【日曜日:最高峰のドラマツルギーと極限の心理戦】
TBS日曜劇場『ブラックペアン シーズン2』(主演:二宮和也)が圧巻のスケールと緊迫感で視聴率戦線を独走。読売テレビ・日本テレビ系日ドラ『降り積もれ孤独な死よ』(主演:成田凌)は予測不能な本格サスペンスとして考察ブームを牽引しました。